皮膚科
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アトピー性皮膚炎はかゆみを伴う湿疹が全身性にみられ、多くの方にはアトピー素因(アレルギー疾患や家族歴)がみられます。
皮疹の分布などは年齢によっても異なりますが、一般的に左右対称性に外的刺激が加わる場所(頬部、頚部、わき、肘膝などの関節部)によくみられ、軽快、増悪を繰り返します。
乳幼児時期に発症することが多いですが、大人になってから発症する方や、軽快していた症状が成人以降に再発するケースもあります。
アトピー性皮膚炎の定義、診断基準などは下記(日本皮膚科学会HP内)を参照ください。
手湿疹(手あれ)は手を酷使される職業の方(美容師、飲食業、医療従事者など)によくみられます。石鹸や洗剤を使う水仕事、頻回の手洗いなどで皮膚の水分が失われ、かつ繰り返し指先に刺激が加わることで皮むけ、赤み、水疱といった湿疹の症状がみられるようになります。
より進行すると皮膚が硬くなってひび割れたり、指紋がなくなることもあります。
一般的な手湿疹の治療はステロイド外用、保湿、手袋などによる保護、手指のケア(爪を短く切りすぎないなど)が基本となります。難治性の方は汗疱(水疱が多発)、接触するものに対するアレルギー、カンジダなどの真菌感染症、膠原病の場合もあります。それらの除外も大切ですので受診ください。
蕁麻疹はかゆみを伴う蚊に刺されたような赤く盛り上がった皮疹がみられます。数時間から半日程度で出たり消えたりを繰り返し、皮疹は後を残さないのが特徴です。原因ははっきりとわからないことも多いですが、症状から大きく下記に分類されます。
帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされます。
水痘にかかると治癒してもウイルスは体内の神経節に残ります。
そして加齢やストレスなどウイルスに対する免疫力が低下すると、今度は水痘ではなく帯状疱疹として発症します。典型的には神経分布に沿って痛みや違和感を自覚した数日後に赤みをともなった水疱が帯状に出現してきます。
帯状疱疹ワクチンも行っておりますので、ご希望の方は医師にご相談ください。
水虫(足白癬)は、白癬菌というカビ(真菌)の感染によって起こる皮膚の病気です。主に足の指の間や足裏、かかとなどに発生し、かゆみ、皮むけ、水ぶくれ、ひび割れなどが見られます。感染は、銭湯やプール、更衣室などでの裸足での接触や、家族間での共有タオル・スリッパなどを介して起こることがあります。白癬菌は湿った環境を好むため、汗や蒸れが多い季節や靴の中が高温多湿になる状況で増えやすくなります。症状のない時期でも角質内に菌が残っていることがあり、治ったと思っても再発しやすいのが特徴です。適切な抗真菌薬の使用と、清潔・乾燥を保つことが治療と再発予防の基本になります。
足水虫(足白癬)と爪水虫(爪白癬)は、どちらも白癬菌というカビ(真菌)の感染によって起こる疾患です。どちらも自然治癒は難しく、抗真菌薬による治療が必要です。再発を防ぐには、靴や靴下を清潔に保ち、足をよく乾かす習慣をつけることが大切です。足水虫は、足の指の間や足裏、かかとなどに発生し、かゆみ、皮むけ、水ぶくれ、ひび割れなどの症状がみられます。特に高温多湿な環境で菌が繁殖しやすく、長時間靴を履く習慣や、銭湯・プールなどでの裸足の接触が感染のきっかけになります。爪水虫は、足の爪に白癬菌が入り込み、爪が白く濁ったり厚くなったり、もろく欠けたりする病気です。自覚症状が少ないまま進行することも多く、放置すると爪全体に広がり、治療に時間がかかることがあります。
粉瘤は毛の上方部分(主に漏斗部)が拡張して袋状となり、その中に角質が貯まることで形成されます。あかとして脱落していくはずの角質が徐々に袋の中に溜まっていくことで大きくなっていきます。下記の写真のように皮膚がもりあがってしこりとして触れることで受診される方が多いです。
ボーエン病の方が最近2人続けて受診されました。ボーエン病は表皮内有棘細胞がんです。早期の皮膚がんと考えていただければわかりやすいかと思います。高齢者の四肢露出部や体幹に好発し、比較的境界明瞭な紅色班で鱗屑(皮むけ)、角化を伴うこともあります。
最も注意すべき皮膚悪性腫瘍です。転移しやすく、放射線治療や化学療法の効果がよくない予後の悪い疾患です。そのため早期に発見、治療を行うことが重要です。日本人では足底に多く発生します。
悪性黒色腫を疑う所見としては左右非対称、不規則形、境界不整、色調が濃淡多彩、大きい(直径6mm以上)、形状が変化してくる、大きくなったり表面が隆起してきたり色調が変化してくることです。
ダーモスコピーと呼ばれる皮膚顕微鏡で検査を行い、病変の観察を行います。診断次第、大学病院に紹介させていただきます。
皮膚癌の中でも最も発生数が多い癌です。多くは高齢者の顔面などに発生しますが、体表のどこにでも発生することがあります。
はっきりした原因は不明ですが、紫外線・外傷・放射線・やけどのあと(熱傷瘢痕)が発症の原因となることがあります。
ホクロと似ていることも多く注意が必要です。ダーモスコピーと呼ばれる拡大鏡で検査を行います。
当院では症状により皮膚生検又は小さいものは日帰り手術をご案内いたします。入院手術が必要な場合は大学病院へご紹介させていただきます。
巻き爪は慢性的な機械的圧迫によって爪が湾曲してしまった状態です。放置していると、足指の痛みや炎症の原因となることもあります。巻き爪クリップやワイヤー法で湾曲した爪をまっすぐに矯正します。陥入爪は爪の外側が皮膚にくい込んだ状態で強い痛み、炎症がみられます深爪が原因として多いですが、外傷がきっかけになる方もいらっしゃいます。
| 陥入爪手術 | 3割負担の方で 1本5,000円程 |
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| ワイヤー処置 | 1本7,000円(税込) (※自費初診料 別途2,000円) |
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保険診療、自費診療共にまずはご相談にいらしてください。
頭皮、額や鼻、耳の周辺などの脂漏部位にみられる皮膚炎です。過剰な皮脂が分泌されやすい40代以降の男性や、石鹸、シャンプーを使用しない方によくみられます。
酸化脂質と脂性環境を好む常在性のカビ(マラセチア)が皮膚炎の原因と考えられています。ステロイド外用やケトコナゾール外用(抗真菌剤)で皮膚炎は軽快しますが、繰り返す方も多くいらっしゃいます。抗真菌剤配合シャンプーの使用もおすすめです。
乾癬は皮膚の炎症、代謝異常をともなう病気で、鱗屑(皮むけ)が付着した赤い皮疹が全身性(特に外的刺激部位)に多発します。また、皮膚症状に加えて関節リウマチのように関節が腫れたり、痛みが出る場合もあります。はっきりとした原因はいまのところわかっていません、自己免疫疾患と考えられています。
掌蹠膿疱症は手掌や足底に赤み、皮むけ、膿疱が混在してみられる疾患です。また、関節炎を合併する方もいらっしゃいます。扁桃炎や虫歯などの感染病巣や金属アレルギーの関与も報告されていますが、はっきりとした原因はわかっていません。
当院では採血やパッチテストによるアレルギー検査を行っております。
花粉、ハウスダスト、食物などのアレルギーを採血で検査します。
花粉がアレルゲンとなり、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状だけでなく近年は頬部、頚部に皮膚炎を起こす方もいらっしゃいます。当院では舌下免疫療法も行っておりますのでお気軽にご相談ください。
単純ヘルペスはウイルスによる感染症で、痛みをともなった水疱がみられる疾患です。特に口唇や陰部は好発部位として知られています。単純ヘルペスは感染すると生涯にわたって神経に潜伏します。疲れや風邪などで免疫が低下した時に症状が出てきます。
手足指のささくれなどの小さな傷から細菌が入り込み、炎症が生じている状態です。指しゃぶりをする乳幼児や手荒れが起こりやすい人に多くみられます。
抗生剤内服、外用で多くの場合は軽快します。また、膿がたまっている場合は排膿処置を行ったほうが早く炎症や痛みがとれます。
梅毒とは梅毒トレポネーマという細菌による感染症です。
感染時期から1か月後ぐらいに、梅毒菌が入った場所に自覚症状の少ない皮膚のただれが出現し自然に消えていきます。
感染時期から3か月ぐらいたったころに全身の発疹など様々な症状が出ることがあります。
梅毒疹が疑われる場合は早急に血液検査を行い、感染の有無を確認します。
治療には梅毒トレポネーマに感受性のある抗生物質を使用します。早期発見、早期治療が必要な感染症です。
やけどは深達度によって大きく1度から3度に分けられます(受傷直後は診断が困難なこともあります)。
写真は熱湯を下肢にこぼして受傷された方です。水疱が破れて赤みが強い部位は2度熱傷(深達性)、膝(上部)の白色に見える部位は3度熱傷が疑われます。やけどは程度により外用薬や治療法が異なります。受傷された場合は早めに受診してください。
日曜大工で誤って手のひらを切られた方です。母指球から手関節部までの切創です。脂肪が露出していましたが、幸いなことに動脈損傷、腱の損傷はありませんでした。
傷が深かったのでぼかしています。
1週間後です。手関節部は抜糸しました。当院は縫合が必要な外傷も対応しております。
とびひは皮膚の傷から細菌が感染することで発症します。季節を問わずみられますが、夏の時期の虫刺されや掻きむしった湿疹から発症することが多いです。
かさぶたや水疱をともなう皮疹が急速に周囲に広がっていきます。黄色ブドウ球菌や化膿性連鎖球菌が原因菌として多く、感受性のある抗生剤の内服、外用で治療できます。また、小児は接触等で人にうつすことがありますので、患部をガーゼなどで保護しましょう。
頭しらみは保育園、幼稚園、小学校などで時々流行します。痒みを伴い、毛髪に白い点々が付着しています。これが頭しらみの虫卵で、ふけと異なり軽く擦っただけでは落ちません。顕微鏡で見ると判断がつきます(写真は当院受診された患者様の虫卵です。時間経過してからの写真のため、苛性カリ溶液に虫卵、毛髪とも少し溶解しています)。
接触感染のため頭どうしを接触させて遊んだり、帽子、タオルやクシの貸し借りや、枕、寝具、ロッカーの共同使用でも感染することがあります。
市販のスミスリンパウダーやシャンプーが有効です。虫卵を殺す力はないため幼虫になるまでの2~3週間使用する必要があります。また虫卵の除去には髪を出来る限り短くして、すき櫛を用いて髪をすくのも有効です。
ほくろで受診される方はたくさんいらっしゃいます。多くは良性のほくろですが、脂漏性角化症などのいぼや皮膚がんの場合もあります。当院ではダーモスコピー(色素性病変に対する拡大鏡)でほくろであるのか、その他のできものなのかをしっかりと判断します。ほくろと考えられた場合、顔の5ミリ程度までのほくろは炭酸ガスレーザーによる治療、顔の大きなほくろや体のほくろは基本的に切除を行っています。
症例:右頬部のほくろ
にきび(毛穴の炎症)は毛穴が閉塞したところにアクネ菌などの細菌が増殖し形成されます。
ホルモンなどの影響で皮脂分泌が活発になったり、誤ったスキンケアで毛穴が詰まってしまった状態です。いわゆる白ニキビの状態です。
面皰(コメド)がアクネ菌や雑菌の増殖により炎症を起こした状態です。
ニキビは赤くもりあがった状態となり、膿がたまると膿疱となります。
強い炎症が起こるとニキビ周囲の組織もダメージを受けて固いしこり状の嚢腫となります。強い炎症の後はニキビ跡(赤み、瘢痕)を形成することがあります。
ニキビ跡になってしまうとはなかなか改善することはできません。そのためひどくなる前にしっかりと病院で治療することが何より大切です。
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