シマダ皮膚科クリニック

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シマダ皮膚科便り

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わき汗・多汗症Shimada Dermatology's Letter

多汗症は全身の発汗が増加する全身性多汗症とワキや手足など体の一部のみの発汗が増加する局所性多汗症に分類されます。患者さんのお悩みで多いのがワキや手足の局所性多汗症です。

・腋窩多汗症:ワキの多汗症は緊張などの精神的負荷があるときにもみられますが、温熱刺激に対して発汗する温熱性発汗が主体となります。

・掌蹠多汗症:手のひら、足底の多汗は緊張などの精神的負荷による精神性発汗といわれています。温熱刺激では発汗が生じないことや睡眠中は発汗が消失することも特徴的です。

・頭部、顔面多汗症:温熱刺激でみられる体温調節性発汗と緊張時にみられる精神性発汗、辛い物を食べた時の味覚性発汗もみられます。

多汗症治療

・外用薬

ラピフォートワイプ(適応はワキのみ)

発汗に関与するアセチルコリンの伝達を阻害することで汗の分泌を抑えます。

シート状になっており利便性の高い外用薬です。

エクロック(適応はワキのみ)

上記と同様の作用の外用薬です。

アルミニウム外用液(保険適応外)

皮膚科では昔から使用されている外用薬です。アルミニウムが汗の腺を塞ぐことで発汗を抑えます。

わき以外にも使用されますが、顔や首など皮膚の薄い部分は刺激感やかぶれが起こることがあります。

・内服薬

プロバンサイン内服
抗コリン作用のある内服薬です。発汗の指令をだすアセチルコリンの働きを抑制することで発汗を抑えます。

緑内障や前立腺肥大症の方は使用できません。

・ボツリヌストキシン注射

皮下にボツリヌストキシンを注入することにより、交感神経から発汗の指令をだすアセチルコリンを抑制します。個人差はありますが3か月程度効果は持続します。

ボツリヌストキシン注射

原発性局所多汗症との診断された場合はワキ汗ボトックスが保険治療で行えます。

当院ではリジェノックス(ジェネリック薬)を使用された場合は、保険治療よりも患者様負担は低額になります。

・漢方薬

防己黄耆湯

汗をかきやすく、疲れやすい方にお勧めの漢方です。むくみや多汗症、肥満に効果があると考えられています。

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